班長サンはエラいのだ
今年は、町内会の班長サンを受けることが決まってる。
班長サンだから、エライってことはなく、仕事は集金やらお便りの配布やら、
ごみ置き場の見張りとか、あれやこれやの苦情の聞き取りや取次。
平たく言えば、班の小使いさんだ。
似たような立場に家長ってのもある。
家の長だから、相当偉そうにも思えるが、実際はそうではなく、
実権は奥さんが持っているのがフツーだ。
なんなら、犬を見てみると分かる。
家長には吠えるが奥さんには吠えない。
尻尾だってブンッブンッブンッだ。
誰が家の中で一番偉いか、誰が一番大事な人か、誰が主人か知っている。
もちろんエサをくれる人だ。
女房の機嫌を損ねると、エサどころか水だって飲めやしない。
散歩に出ても、ママ友と立ち止まって話し込むこと30分。
この程度は、当然おとなしく待てる。
家長と散歩となれば、態度は豹変し、リードが切れるほど走ってしまう。
もちろん引っ張られるのは家長の方だ。
と言うことで、今年は大変な一年になることが、すでに決まっている。
とにもかくにも、班長サンはエラクないのだ。
とにもかくにも、班長サンはエラク大変なのだ。
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