定食屋の賄い噺

軽ぅ-------い読み物になったら、いいな。。。。。

〇〇〇〇

ははははっっ、変なタイトルでしょ??
何故かって言うと・・・


これは、何でしょう??

分かった人は・・・だまっててね。


























答えは、ザーサイ
これの茎を干して塩漬けしてなにがなにして、ほにゃららすると、
みんなが知ってるザーサイになると言う。漢字でかくと搾菜。
こう書くと、いかにも桃屋の瓶詰が頭に浮かんでくる。


もう、40年も過ぎてしまったが、こんな私にも・・・
(どんな私??)(って声がしたが)(無視して・・・)
新婚旅行ってのがあったのだ。
こんな田舎から、がたつくプロペラ機に乗って、大東京に着き、
無謀にも羽田からグアムまで行ってしまったのだ。


当時の相方は、それはそれは今とは驚きを超えて筆舌しがたいほど
華奢で、疲れと現地の暑さと強い冷房の三重苦で・・・なんと!!
南国へ着いたとたん風邪をひいて寝込んでしまったのだ。


楽しい??はずの、夜も朝も昼も、寝込む相方を尻目に食堂へ足を運び
バイキング料理を食べた。が、大の和食党の私に、口に合う料理は
数えるほどしかなく、何故か、そこに、ザーサイがあった。
そして彼は私をジッと観ていた。それまで私は、ザーサイ君に
出会ったことがなかったが、そこはそれ、困ったときの君頼み。
ご飯じゃなくてライスとザーサイで命を繋いだものだ。


噛みしめると、適度に塩辛く、柔らかくもなく硬くもなく、
噛み切れないほどでもなく、どこか沢庵を彷彿とさせる
ザーサイ君であった。


それから君との付き合いが始まり、チョッと会えない日が続くと、
スーパーの総菜売り場や瓶詰の棚に出向き、君を探すのだ。


そうそう、日本に帰ってきて最初にしたことは・・・




当時、上野公園の下にあった聚楽台で、座卓一杯に和食を並べたのであった。