郷里の遠い親戚から、スイカが届いた。
女房の写真の前に供える。
思えば昨夏、食べ物を受け付けなくなったとき、メロンとスイカは食べてくれた。
一口ではあったが。
お陰様で美味しく頂きましたと、年賀状に書いていたのだろうか。
寒中見舞いの返信には、喜んでくれて何よりです。時期が来たら一番に送ります。
と、俺にじゃなく女房宛にあった。
身寄りの少ない女房だったせいもあり・・・あちこちに連絡はしないでね。
と言われ、忠実に守ったわけではないが、家族葬とした。
今年一番のスイカが出来ました。お口に合うかどうか・・・
お元気にしていることと思います。
太郎さんは、小さな頃から口下手で、何かと苦労していることと想像しています。
もし、ご都合がよろしければ、お盆にでもお会いしたいものですね。
と、手紙が添えられていた。
スイカにも、メロンの様に食べ頃の表示があるとは思わなかった。
鐘を鳴らし、明後日たべような、と言いながら、
写真の前のスイカの位置を直した。