定食屋の賄い噺

軽ぅ-------い読み物になったら、いいな。。。。。

号外その2

朝乃山の初優勝が決まった。
図らずも?? 皮肉にも?? 栃の心が鶴竜を破ったからだ。
(結果的に、朝乃山は栃の心から2勝貰った・・・)
(勝ちは勝ち、運も勝ちのうち)


ピラミッド型の相撲界、その幕内。優勝することが、あらゆる力士の
どの位の夢であり目標であり、どれほど叶わないことなのかは、
力士でなくとも容易に想像できる。
歴史に名を残すことであり、その像を額縁に入れ国技館に飾ることであり、
賜杯にも、その名を刻むことだ。
改めて言いたい。朝乃山関の奮闘には、心より拍手を送るものである。


一方、横綱と元大関の一番。勝敗的には昨日お互い不覚をとった。
が、クンロクの大関じゃあるまいし、5敗の横綱としては・・・
行事差し違え疑惑と言われてもいるが、やはり有無を言わせぬ取り口で
大関に還りたい栃の心。


協会は、ほくそ笑んだに違いない。一人横綱の今場所。
早々と大関陣は総崩れ。
新大関貴景勝に至っては、途中休場の再出場のヤッパシ休場の体たらく。
平幕力士の大躍進。番付上位陣との直接対決。
こうなりゃ特例大関復活制度より、平幕対横綱戦を千秋楽で・・・
それも、出来ることなら、優勝決定戦で・・・
と、朝乃山対栃の心戦の物言いで仕掛けた訳でもあるまいが・・


ここからは、当ブログの真骨頂。


栃ノ心 剛史 殿
貴殿は、先場所大関から陥落し、今場所10勝以上の成績を残せば
大関復帰となる、真に大切な場所でありました。
その力強い、恵まれた体躯を生かし・・・・・
(本人の努力の賜物でしょうし)
(私の精進の結果であり、偶然の産物では)
(と、たどたどしい日本語で言うに違いありません)
しかし、貴殿は、あと2勝となってから、平常心を忘れてしまったのかと
思えるほど、勝ちにこだわり、貴殿の最も能力発揮の姿を忘れてしまった
かのような取り口に終始し、連敗しました。
それでも、序盤の貯金がものを言い平幕朝乃山との取り組みを迎えました。
結果について、物言うつもりは有りません。ただ、心情を察するには
余りにも・・・


そして、朝乃山が豪栄道に勝ち、桟敷に残りました。
貴殿の脳裏には、何が浮かび何をどうしようとしたのでしょうか??


私は思います。
貴殿は、協会に意趣返しをしたのではないかと思料します。
勝てば良いのです。昨日の一番が言っています。
おかしかろうが、
審判部が良しと言えば良いのです。貴殿は学習能力が高いと考えます。
協会は、貴殿と横綱鶴竜の厳しい立ち合い、刺し身の攻防、がっぷり四つ、
ひょっとしたら、水入りぐらいの攻防を期待したかも知れません。
何故なら、貴殿は、立ち合いで飛んだり跳ねたりせず、いわゆる正攻法の
立ち合い力士と思われていたからです。  もちろん、
こう言う私も、貴殿が、注文相撲をするとは思ってもいなかったのです。


しかしながら、大相撲の世界は、死ぬほど切磋琢磨しても、思い叶わず
挫折していく人が常の世界でも有ります。
運だけで生きていける世界でも有りません。


貴殿は、跳びました。
恐らくは、9割の人が目を疑ったことでしょう。
貴殿は、横綱に対し、その体躯のすべてをぶつけて、そして、出来るなら
がっぷり四つに持ち込み、力づくで寄り切る。
多くの人が、想像していたと思います。


私は、貴殿を支持します。不退転で、ここに支持することを表明します。
私は思います。
貴殿は、協会に意趣がえししたんじゃ・・・・
それでも私は思いますし、微力ながら支持します。


力相撲では、貴殿が一番強いと。
そして、協会はむろんのこと、各力士は記憶します。
貴殿が跳ぶこともあることを。


だから言います。朝乃山戦では理不尽とも言える体制を知ったことでしょう。
でも、鶴竜戦では、正攻法だけじゃない栃の心を知らしめた。
ホントに、この経験を生かしてもらいたいと思うのであります。