定食屋の賄い噺

軽ぅ-------い読み物になったら、いいな。。。。。

哀愁のマルカンデパートの2

その昔、(ふふふふっっ、お約束の)
庶民と言わず大衆と言わずセレブだってブルジョワだって、
土日の一家団欒にデパートが一役どころか大いに貢献していたのだ。
その昔の事だから・・・統計もないし、多くの場合・・・


平凡な一日が始まる。
お父さんは、カバンにお弁当を忍ばせて、朝、家を出る。
その前に子供たちは登校し、お母さんが皆を見送る。
朝ご飯の片付けに始まり、家事全般をこなし、午後からは夕餉の買い出し。
子供たちが帰宅し、台所に立つお母さんのもとに近寄る。
さっきから、匂いで気付いていたが、その目で確かめるために来たのだ。
ワァーー、カレーだ!! と、はしゃぐのを軽く諫めながらも聞き流し・・・
もう少しでお父さんが帰ってくるから・・・
などと言いつつ、コップと栓抜きを食卓に用意する。。。。


(ややややっっっ、ひょっとしたら・・・)
(栓抜きを知らない人もいるのかな??)
(最近の若い人は)

(その昔、外人プロレスラーの必需品だった)
(ウソ) (チョッとホント)


やがて、お父さんが帰宅し、子供たちは食卓を前に正座し。
お母さんはイソイソと冷えたビールを運んでくるのであった。
そんな風に一週間が過ぎ、土曜日の朝を迎える


お母さんは、子供たちに言うのであった。
道草しないで早く帰ってくるのよ、日曜日の宿題は、今日中にねっ!!
お父さんにも言うのであった。午後はちょっと力仕事をお願いしたいから・・・
でも、お弁当は無いから、外で軽くね。二時頃までには帰ってきてね。
(当時は、半ドンといって、土曜日の午前中は仕事、授業もあったのだ)