定食屋の賄い噺

軽ぅ-------い読み物になったら、いいな。。。。。

朝食の3

久しぶりに温泉にユックリと浸かり、部屋に戻る。
座卓にはホントにこれ全部食べれるの?? ってくらいの、海の幸に山の幸。
これまた久しぶりの瓶ビールをシュポッと開け、コポコポと注ぐ。
グゥーッと一息でコップ一杯近くを飲み干し、プハァーと口にする。



一夜明け、朝風呂をサッサとすまし、座卓に向かうと・・・
昨夜ほどではないにしろ、自宅だったら豪勢な夕食だ。
これで晩酌もできそうだ。
などと思いながら、



飛騨コンロに鰺の干物を乗せる。
いやぁぁぁホントに久しぶりの温泉だなぁ・・・・
    



そう言えば、しばらく行ってないなぁ温泉に。
もう少し暖かくなったら出かけようかな。
と、思いつつ、現実に戻り鰺の干物を齧りながらの朝食を摂る。



年を取ると骨がもろくなると聞く。だから、
カルシウムカルシウムと唱えながら小骨も齧る。
ちょっと硬いが頭も齧る。
皮だって齧る。
太い骨も、噛み切れないだろうと思いながらも齧る。
尻尾の所はシャリシャリと音を立てながら齧る。



食後には、熱さが少し沁みる口の中の傷を感じつつ、お茶を飲みほす。